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「8・15」後記

8/16のメモより


8/15~8/16の間に数本の戦争を背景とした映画を観た。
キルチーム
明けない闇の果て
アウト オブ キリング
自由と壁とヒップホップ
ラスト パトロール
野火
日本のいちばん長い日
ドン・マッカラン 戦場のカメラマン

これまでも様々な戦争映画を見てきた。
その中でも、影響を受けた作品で、パッと思い出すのは「地獄の黙示録」とかか・・・
今年は毎年恒例の「火垂るの墓」は見てない。
(今年は「火垂るの墓」ではない立ち居地で、戦争と向き合いたかったからだ)

それで、今回観た映画で一番ハッとさせられたのが
最後に見た「ドン・マッカラン 戦場のカメラマン」

その訳は、私の「戦争とは何なのか?」という試みに対する、示唆を多く与えてくれたからだ。
他の映画においても、様々な感情、感想は湧き出してきたが、私はドン・マッカランの戦争に対する姿勢、在り方をマッカランの写真、そして逸話を通して、多くを気付かされたのだった。

マッカランは世界の戦場を駆け巡っていた。
そこで、マッカランは戦場という人間が正気を失い、常軌を逸した世界で様々な地獄絵図を目撃する。
その度にマッカランは自問する。
「何のためにここにいるのか?」
そして今も尚、その自問は問われ続けているのだと思う。

そのマッカランの姿勢や在り方は、写真に現れる。
私はふと気付く。
私は戦争のど真ん中の兵士や、渦中の人としての感覚を想像力で埋め「戦争とは何か?」を探そうとしていたと・・・
まったくもって、思い上がりもはなはだしい、勘違い野郎として、戦争を捉えようとしていたことに気付いたのだった。
「明けない闇の果て」以外は、戦場の兵士や、直接的な戦場の住人が登場人物の映画で、やっとマッカランのドキュメンタリーによって、(マッカランは戦場のど真ん中にいるカメラマンではあるが)兵士でも、渦中の住人でもない者の立場としての立ち位置での視点、私が今一番戦争に近づけるフィールドをわきまえる位置というものを、気付かされたのだった。

まったく愚かな話だと感じ入るのであるが、それも私が俳優であるが故の兵士や渦中の住人に歩み寄ろうとする努力であったと自分を慰める次第。
もし、そのような機会があった時は、またその歩み寄りをすることになるとは思えども・・・

しかし、今回の私の試みはその俳優としての歩み寄り方ではなく、
ます、私は戦争に直接的に加担しない者として、また直接的な被害を受けることを拒否する者として、「戦争とは何なのか?」を問いたいと・・・またそのような問いが私にとって必要なのだと思っての試みだったことを、マッカランに気付かせてもらったという感覚だった。

私は戦争を未然に防ぎたいと切に感じる者である。

正直、2011・3・11迄は、普通に世界のどこかで起きている戦争に対して心を痛め、戦争がこの世からなくなるようにと願っていたとしても、戦争とは遠い国のことであり、日本は70年以上も直接戦争をしてこなかった国として、これからも歩んでいくのだろうと思っていたし、またこの国が戦争の出来る国家になる必要性などがどれだけ語られようと、所詮現実不可能なことだと思っていたりしたものだった。

しかし、多くを知り、調べるほどに、日本国憲法が制定された後にも、この国は多くの戦争に紐づいて加担しており、それは近年より直接的な関わりに変容し始め、現内閣はそれをさらに推し進め、戦争の出来る国家にしようと本気であることが分かってくる。
また日米安保、地位協定などのことを知ると、日本は「占領体制の継続」どころではなく「占領下における戦時体制(=戦争協力体制)の継続」であることを知らされる。(「日本はなせ、『戦争ができる国』になったのか」矢部宏治著より)


未だ終わっていない過去の戦争、そして新たに起こされている現在の戦争・・・

「戦争とは何なのか?」

ただただ只管に切実に感じたのは
この設問は一生かかっても手におえない設問であり
一生でも太刀打ち出来ない設問足らしめるものであり
人類の底無き奈落として
無数に口を開け
数を増し続ける
暗い穴
一条の光も無い
暗い穴
風化すること無き
暗い穴
人が如何に忘れようとも
暗い穴

とメモしておく。

「ドン・マッカラン 戦場のカメラマン」お勧めです。Netflixでしか観られないかもしれませんが・・・

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プロフィール

Yasuchika Konno

Author:Yasuchika Konno
金野泰史
舞踊家/俳優/生躰研究家


1999年俳優を始め、2003年から舞踊(舞踏)・俳優・パフォーマンスアーティストとして活動を開始。音楽家、美術家、写真家など他ジャンルのアーティストとのコレボレーションも多々行う。
底辺から頂点に自身が日々稽古して探求する中で捉えた身体観、身体感覚を通しての表現を追求している。
2009年パフォーマンスグループ【KIUNJI】(キウンジ)を立ち上げる。現在は芸術企画【KIUNJI】としている。
また生躰研究家として「身体との付き合い方WS」も定期的に開催している。

このサイトでは、金野泰史、【KIUNJI】企画の公演情報や自身のステイトメント、また生躰研究家としての身体観や考え方をブログ形式でお知らせします。


公式サイトはこちら


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