同時並列性

 



生命とは同時並列の中で生きている。


それは時間も空間も超える。







身体の感覚世界にコネクトするには耳の感覚が重要だ。


最近もこのブログの中でそのようなことを言っているのだが、一つわかりやすい例を思いついたというか気付く。



先の音楽の話からふと気づいたのだが、身体とは響鳴、共鳴するものだ。

その感じはとても音楽に似ている。 

そして音楽は同時多発的に様々な楽器が鳴り、一つの曲、音楽を作り上げていく。

それは身体に於いても同じことなのだ。

様々な世界が同時多発的に鳴り響いており、それが響鳴、共鳴して最終的な客観的身体を形造るまでに至っている。


そして感覚的身体にコネクトする時に重要な要素としてあるのが、考えてコネクトしないということ。

何故考えてはならないかというと、思考システム、また思考システムの養成過程に原因がある。

思考というのはA+B=Cという過程を踏んで理解される。

これは時間と空間を分断することによって理解というものへ至るシステムだ。

そしてそのシステムの養成の仕方が、視覚を使って獲得されていくのが常道だろう。

そこに落とし穴があるわけだ。 

視覚とは基本的に動的に処理されず、静的に処理される。

動いているものをありのまま捉えることが出来ない。 

動体視力というものがあるが、あれもまた認識するコマ数を増やすに過ぎず、動きそのものを捉えられるわけではない。(多分ね笑)

故に、どうしてもCを理解するためにはAとBを時間、空間的に分断しなければならない。

だが、実際に身体で行われていることは、AとBが同時並列にキョウメイしてCとなっている。 もしくはAとBとCがキョウメイしている(っと言ったほうが、実際に近いだろう)のだ。

「認識は、いつも一歩遅れる」 

これはそれを端的に示した言葉だろう。 
いちいち思考で処理し認識していては、起こっている動きに乗り遅れているからだ。


そこで聴覚。 

音楽は誰でも聞くと思うのだが、誰しも同時並列にキョウメイしている音をいとも簡単に受け入れて、音楽として聞いている。

勿論プロや洗練されたリスナーは、その中で流れている音を聞き分けたり、音符に転換したり出来るのだが、それは鍛練した結果で、また素人も全体を漠と捉えつつ、自身の集注で音を分断したり、拡散的集注によって、再度全体を捉えたりしている。

この感覚というのは、当に身体を捉える感覚と非常に似ているわけだ。

<集注と拡散、分断と連続を繰り返し、また同時に行なっている生命>


だが、実際に身体を感覚していく中で、音が流れているわけではない。
感覚世界は静寂で、雲が動いている感じに似ていたり、川が流れている感じに似ていたりと様々だが、音という現象になっているわけではなく、その感覚世界を音の世界に転換したら、それは表現となりうる。

表現化されるその前のもの。それが感覚世界である。

音楽と似ているのはあくまで、折り重なって同時並列性の状態が類似しているということだ。


耳で観る。 鼻で聴く。 目は、触れる。









そうそう、この間、KIUNJIのメンバーと話していたのだが、「鼻で聴く」ってどうだろう?と聞いたところ、ほぼ同意を得れた。 

うんうん、流石! 






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まとめ【同時並列性】

 生命とは同時並列の中で生きている。それは時間も空間も超える。身体の感覚世界にコネクトするには

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プロフィール

Yasuchika

Author:Yasuchika
YASUCHIKA
舞踊家・俳優(+生躰研究家)


1999年より俳優を始め、2003年より踊り始め、2004年より、死んだら消える文化的かつ野性の身体観、生命観を学び始め、そのチカラを基とし、また蘇生させることを伴いつつ芸術表現へと転化させている。
2009年パフォーマンスグループKIUNJI(キウンジ)を立ち上げる。(2014 年より芸術企画として活動)
また2013 年より生躰研究家として「生きてるってどういうこと?」(=生因)や響命する身体を軸とし、身の持つ自然のチカラを活性させるワークショップや稽古会を行っている。
2017年9月舞踊家としての生前葬をソロ公演で行い、YASUCHIKAと改名し新たなスタートを切る。
また生躰研究家 金野泰史として「身体との付き合い方WS」も定期的に開催している。

このサイトでは、舞踊家・俳優 YASUCHIKA、【KIUNJI】企画の公演情報や自身のステイトメント、また生躰研究家としての身体観や考え方をブログ形式でお知らせします。


生躰研究家 金野泰史 稽古会 WorkShop(or lesson )案内はこちら


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