全身全霊芸術家



その人は芸術そのものだった。

芸術の波動で満たされ、かつそれを自分に課してもいた。

だが、自らの意思で課しているというよりも、その人の血がそうさせているように感じた。

その人は「目標はない」と言った。

その人にとっては、芸術は生そのものであり、その生を全うする行為が芸術で、

芸術家という仕事で世間をサバイブするのではなく、サバイブの仕方が芸術なのだ。

「その人が芸術をする」ではなく「芸術がその人をしている」


ご本人から様々なエピソードを話していただいた。

その話の中で、その人の存在は、社会からしたら危険人物なのだというのがよく分かった。

何故危険人物なのか? 

社会とはある秩序の中に人間を組み込んで、飼い慣らすものである。 グルジェフが言っていたような「家畜化」だ。 
社会というものをそういうものとして仮定すると、その人は危険きまわりない人物なのだ。
なぜなら、その人の芸術によって、家畜化された人間が野生化するようなスイッチを入れるからだ。

もし人間が野生化したら、家畜化する社会システムは崩壊する。
社会が今後より強いシステムで家畜化を促進するなら、真っ先に弾圧される人の一人だろう。 



芸術はある意味危険なのだ。 自然が人間社会にとって驚異となることもあるかのように。



危険であればあるほど美しいのが芸術ではないか?
まるで、険しい山の頂をながめて「美しい」ともらすのと同じように。



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プロフィール

Yasuchika Konno

Author:Yasuchika Konno
金野泰史
舞踊家/俳優/生躰研究家


1999年俳優を始め、2003年から舞踊(舞踏)・俳優・パフォーマンスアーティストとして活動を開始。音楽家、美術家、写真家など他ジャンルのアーティストとのコレボレーションも多々行う。
底辺から頂点に自身が日々稽古して探求する中で捉えた身体観、身体感覚を通しての表現を追求している。
2009年パフォーマンスグループ【KIUNJI】(キウンジ)を立ち上げる。現在は芸術企画【KIUNJI】としている。
また生躰研究家として「身体との付き合い方WS」も定期的に開催している。

このサイトでは、金野泰史、【KIUNJI】企画の公演情報や自身のステイトメント、また生躰研究家としての身体観や考え方をブログ形式でお知らせします。


公式サイトはこちら



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