久々にいい芝居を観た。


知り合いの女優が出ていたので、芝居を観に行った。

久々に観た芝居。 

いい芝居だった。

一番初めに思ったのは「調度いい」芝居ということ。

何が「調度いい」のか?

簡単に言ってしまえは、観やすさの問題だと思う。

芝居慣れしている人にも、まったく芝居を見たことがない人でも、面白く観ることが出来る芝居だろうと思ったのだ。

お持ち帰りが出来て(芝居のことを家に帰っても、あれは何だったんだろう? あれはこういうことかもしれない?といったこと)、またやるなら観てみたいと思わせるもの・・・



そして、一つ大きな気付きがあった。
それは「分かりやすさ」と「観やすさ」の違い。

今までは「分かりやすさ」というものを考えることが多かったが、「観やすさ」という観点で今後は考えてみようかと思う。 これは似て非なるものではないかと思うのだが。

これで「分かりやすさ」という呪いから少し解き放たれていければ幸いだ。

特に踊り、身体表現なんかは、「分かりやすさ」というものから根本的にかけ離れているのだから、今まで「分かりやすさ」という観点でお客さんとコミットしようとしていた時点で、無理な話なのだ。
それに根本的に共有したいところは、私の観念や思想ではないからね。 
もちろんオマケで共感してくれる人がいたらそれはそれで御の字だけど。



あっ、因みのその芝居は、箱庭円舞曲というカンパニー最新作の「どうしても地味」という芝居でした。 

もう東京公演は終わって、後は大阪公演をするみたい。

また機会があったら別の作品も観てみたいね。











私は基本的に何かを見に行くときは、あまり期待しないようにする。 
今回もそうだ。期待せずに行った。
何故期待しないかと言うと、なるべくフラットな状態で観に行かないことには、その舞台自体を自分のフィルターによって純粋に観られなくなってしまうからというのもある。
とは言いつつも、殆どが期待外れによる不愉快を避けるための自衛の策であるのだが…
で、それは置いておいて。


で、「調度いい」の補足を少し。
 
舞台を観たことのないお客さんの反応でよくあるのが、「よく分からない」という感想。
それは、単純に慣れていないので、見方が分からないということも大きく影響するものであるし、単純に鑑賞の基準がTVの世界であることがとても重要な部分であるように思われる。

TVはとにもかくにも説明の権化だ。 
これでもかこれでもかと説明をする。 故に何も考えなくてもTVは観られる。
もっと端的に言えば、バカになりやすい。 自分でものを考えられなくなるということだ。
そして想像力も枯渇していく。 

要は鑑賞にたいするアンテナの張り方が問題なわけだ。
それさえ、ある種洗練する作業をしていれば、問題ないのであるが、そんなことを要求する環境がないのが現状なんだろうと思う。

まあ、もっとキツく言いたいところだが、そんなことをボヤいていても致し方ない。 

でも、一つ言っておきたい。 

いいものを観たければ、努力が必要なのだ。 

その手始めとして、「応援する気持ち」 これがあるとやる側にも観る側にもいい効果が生まれてくるのだけれど・・・

ふむふむ・・・だからスポーツは人気があり、また今のアイドルも人気があるわけなのだと一人合点。





 


コメントの投稿

非公開コメント

No title

全く同感致す次第。小生みせる側の反省も含めてですが。ね。

想像力がどんどん欠如するようなこのご時勢ですから、いろいろものが雑多に氾濫していて余計に、多様に、また、ニュートラル&客観的に「みる」力がないと、どーにもならん。自分が変わらないとと思う5月の夜。日食はいい体験だったぜ。

コメント有難う!

何だろうね〜、あまりそこを批判してもしょうがないと思ってはいるのだけれど、やっぱりそれによっていいものが搾取されてしまうのが嫌なんだろうね。

いいものに触れるためには努力が必要だ。努力による成長が必要だ。 そういう欲求がないんだろうね。 上手いこと社会にスポイルされていることとは知らずに。

もう取り返しのつかないところまで、来ているような気はするけど、諦めないわ俺は。

他者でなく自分をね。  

 
プロフィール

Yasuchika Konno

Author:Yasuchika Konno
金野泰史
舞踊家/俳優/生躰研究家


1999年俳優を始め、2003年から舞踊(舞踏)・俳優・パフォーマンスアーティストとして活動を開始。音楽家、美術家、写真家など他ジャンルのアーティストとのコレボレーションも多々行う。
底辺から頂点に自身が日々稽古して探求する中で捉えた身体観、身体感覚を通しての表現を追求している。
2009年パフォーマンスグループ【KIUNJI】(キウンジ)を立ち上げる。現在は芸術企画【KIUNJI】としている。
また生躰研究家として「身体との付き合い方WS」も定期的に開催している。

このサイトでは、金野泰史、【KIUNJI】企画の公演情報や自身のステイトメント、また生躰研究家としての身体観や考え方をブログ形式でお知らせします。


公式サイトはこちら



金野泰史 稽古会 WorkShop(or lesson )案内はこちら


最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード