嗜み

今日新宿の南口の横断歩道を渡った。
相変わらずの混雑で、ストレスがかからないよう、いつも気を付けているのだが、なかなか今日も厳しく、多少急ぎ気味だったため尚更である。
接触はなく行けたのだが、その横断途中でのことだった。

私を後ろから斜め前方に追い抜こうとした御婦人がいた。

身長は150cm前後だろうか、髪を綺麗に後ろで纏めており、化粧は自然だが丁寧に施され、パンツルックにグレーのジャケット、歩き安い程度の高さのヒール、控え目ではあるが、手を抜いていないセンスを感じる服装。

大概が私の歩きを追い抜く者は私の歩みの流れを遮り、私のみぞおちを詰まらせ、首に拒絶反応を起こさせる。

だがその御婦人は、全くもって私にストレスを与えず抜いて行った。しかも前を横切りながら。

すっと私の左斜め前に現れ、右前方を見定めてから、なんと私に一礼して右前方へ抜けて行った。
その間、私の歩みの流れは遮られることなく、その一礼に私の時の流れは一瞬止まったような気さえした。

私は大いに感動しながら歩みの流れに乗り歩き続けた…

今までにこんな経験はしたことがないだろう。 追い抜く人に一礼をする人なんてはたしてこの都会で何人いるのか?

都会のど真ん中で、あんな嗜みのある人と遭遇するなんて。本当に驚きである。

「嗜み」まさにこの言葉そのもののような行動、対応であった。

世の中の人みんな、あれ位の嗜みのある行動を取れるようになったら、どれだけ世間は変わるだろうかと夢見ずにはいられなかった。

私があの時、その御婦人と出合ったのも、大いに意味のある出会いであり、「御婦人を見習いなさい」と言われているのだろうと素直に思わされた。


「嗜み」

これについてはまた改めて書きたいと思う。 とても深く素晴しいことで、人生にとって、命にとって、とても重要なテーマである。

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俺の尊敬する人

俺の尊敬する人は 元右翼で 見た目もそうろうだけど 俺にとっては 大切な人 

その人と話をすると まるで 東京にいる誰かのように 気兼ねなく 話ができる また 

その人の何を尊敬しているかというと 一番をあげれば 毎朝 自分の死をイメージしているとこ

その人いわく 本当にいつ死んでも良いという 気持ちがあれば ある感情がうまれるという

それは 感謝 

今あることに対する感謝 自分や周りや すべてに対する感謝だという

そのご婦人も もしかしたら

感謝したのかも

なににかは 対峙した人のみが 気づくこと

それを感じ取るのは 感謝力に長けているとおもう

No title

その瞬間周りの人が溶けていなくなってたら金野さんもその嗜みの中にいたんだと思う。同じくらいの集中力を持ったもの同士だとそうなりやすい!(笑)

コメント有難うございます

>名古屋の大将

その人は毎朝どんな死に様をイメージしているのだろうか? 

そしてそのイメージは毎朝かわるのだろうか? 時間や、天気、匂い、音、身体の調子・・・ 

今度機会があったら聞いてみてくれ。 

俺もその人に会ってみたいよ。 


感謝力か・・・まだまだ俺には足りんわ。 すぐに忘れて、「我」に支配されとるでね~(苦笑)






>カオス

周り? 消えてたね~。 違う次元に飛ばされてたからね。 だいぶ格が上の人だったわ。 


プロフィール

Yasuchika

Author:Yasuchika
YASUCHIKA
舞踊家・俳優(+生躰研究家)


1999年より俳優を始め、2003年より踊り始め、2004年より、死んだら消える文化的かつ野性の身体観、生命観を学び始め、そのチカラを基とし、また蘇生させることを伴いつつ芸術表現へと転化させている。
2009年パフォーマンスグループKIUNJI(キウンジ)を立ち上げる。(2014 年より芸術企画として活動)
また2013 年より生躰研究家として「生きてるってどういうこと?」(=生因)や響命する身体を軸とし、身の持つ自然のチカラを活性させるワークショップや稽古会を行っている。
2017年9月舞踊家としての生前葬をソロ公演で行い、YASUCHIKAと改名し新たなスタートを切る。
また生躰研究家 金野泰史として「身体との付き合い方WS」も定期的に開催している。

このサイトでは、舞踊家・俳優 YASUCHIKA、【KIUNJI】企画の公演情報や自身のステイトメント、また生躰研究家としての身体観や考え方をブログ形式でお知らせします。


生躰研究家 金野泰史 稽古会 WorkShop(or lesson )案内はこちら


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