捨てる



つい最近の話、 



買ってから15年は経つのだろうか? 



ブーツを捨てた。    ゲッタグリップの14ホール。



もうボロボロで、いたる所に穴は開いていて、靴べろも千切れ、靴底も薄っぺらになっていた。



最近は、バイクにも乗らないから、めっきりスニーカー派になっていて、彼(もう老人だろうか?)の出番はなく、玄関に置かれっぱなし。



もう捨てようと思ってから、何ヶ月も経っていた… 







(初めの頃はよく靴擦れした。 でもお洒落の為にって頑張って履いた。 
ずいぶん俺の足には大きくて、二枚くらい中敷を入れたんだけど、踵はすれやがった。 
大分経ってからは作業靴代わり。 安全靴みたいにつま先に鉄板が入ってて、でも重いからって、あんまり履かなくなった。 プライベートでは履いたさ。 ブーツインにパンクス気取って。

バイクに乗る時はほとんど履いた。 ギアの入りが悪くて固かったから、右の親指の付け根くらいの部分が随分磨り減って、穴が空いた。

居酒屋でバイトしてた時も、ちょっとした長靴代わりに履いたりした。その後もちょいちょい長靴代わり。 でも穴開いてるから、激しい雨だと中に水が入ってきちまって靴下がべたべたになった。

よく凄いブーツだって言われた! ボロボロ過ぎてさ 笑。  でも俺はちょっと誇らしげだった。 ボロボロのブーツ。

その頃にはもう俺の足にはばっちり馴染んでいて、靴擦れなんてしなかった。 

そいつを履く時の俺の歩き方は大体同じさ、アスファルトに踵を擦り鳴らして…)








そして、なんの切っ掛けなのだろう?



その時が突然訪れたように、捨てたんだ。  



15年を共にした、ボロボロのブーツを。 



少しの躊躇いを伴って。 













その何ヶ月の間に私は準備をしていたような気がする。


その15年を消化するために









「捨てる」 


何気に多く使う言葉かもしれないけど、自分との関係性の中で、捨てるという言葉を使うときは、殆どの場合「物」になってくる。


でもたまに男と女で、捨てる、捨てられたなんていうことはある。


大体が人間関係の場合、男と女なら「ふられる」「わかれる」「きる」とかだ。 


その中に「捨てる」という言葉も当てはまる時があるとするなら、それは自分にとって相手とはどんな関係性を持っていたのだろうか? 



「捨てる」 



基本的にはネガティブなイメージだ。 




では、自分と向き合って「捨てる」となると…



私にとってはとてもポジティブなイメージとなる。 




「いる」「いらない」   「いらない」 「いる」 



あなたにとって「いる」

あなたにとって「いらない」 



それは何なんでしょうか? 



 

あ~アバウト過ぎですね(笑)









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成長するために…

“捨てる”


今 抱えている受験生へ与えている課題だよ(笑)


まぁ このスクール生の場合、過去の成果や達成した事が仇になってて 新しい成長が思わしくないわけさ。


言ってみれば 過去に出来上がった自信が変質して“妙なプライド”になっちゃってる。
その為に“目標との距離感”や“想像力・感受性”が乏しくなってるんだ。

その事を本人が自覚しようにも、その妙なプライドのせいで いつもどこか“知ったかぶり”に陥っていたり
自己解放に踏み切れず優柔不断になり、結果 判断が遅れ“間に合わなく”なってるんだよ。


なので このスクール生の課題は

“過去の栄光を捨てる”って事なのさ~

(^_^)


…とは言え



直ぐに出来るわけでもないけど、徐々に自分のプライドが“障害”になってる事に気づき始めてる。


この場合…


“捨てる”は、成長に必要な行為と呼べるかもね。

ショーゲンさん コメント有り難うございます。 



素晴らしい課題ですな~。 


つーか 今 抱えている受験生って何歳? 大学受験? 


そんなに若いのに、捨てるってのが課題だなんて優秀だ~!


俺なんか、まだまだ捨てるものが一杯さ~。


せっかく手に入れたものを、捨てていくって、なかなか難しい。


でも、手に入れないと、何を捨てればいいかが分からない。 


捨てることを知るために、僕らは何かを手に入れていくのだろうか? 


もともと、手に入れなければならないものなんて無くて、既に持っているものを、発掘するため、輝かせるために、一度装飾してみているだけなのかもね。 


この前も、「あっ、これも外から貰わなくても、身体の中にもともと有るんだ」って感じさせられた経験をしたよ。 


捨てても捨ててもなくなんない、どんどん湧いてくる。  それ生きてるって感じ。 



無題

18才の時に出逢ったレッドウィングのエンジニアが宝物。大人になって服装が変わって履かなくなったけど、大切な愛娘。

ライブハウス、夏フェス、日本中一緒に旅をした。

今も一年に一度は出して太陽に当てて、磨いて、オイルを塗ります。

あたしにとって「いるもの」は「いる」、「いらないもの」は「いらない」。

シンプルです。

りりこさん コメント有り難う。



それはとてもとても大切なエンジニアブーツですね。 


俺のエンジニアも一緒に時と場を四季折々巡りました。 重くて暑くて足は臭くなるけど(笑) 




「忘れ去られるくらいなら、いっそ捨てて欲しかった」 そんな台詞のCMがあったような気がする。 


それを思い出しつつ…


これからもエンジニアを大切に!  俺もちゃんとワックスかけよ~。





プロフィール

Yasuchika Konno

Author:Yasuchika Konno
金野泰史
舞踊家/俳優/生躰研究家


1999年俳優を始め、2003年から舞踊(舞踏)・俳優・パフォーマンスアーティストとして活動を開始。音楽家、美術家、写真家など他ジャンルのアーティストとのコレボレーションも多々行う。
底辺から頂点に自身が日々稽古して探求する中で捉えた身体観、身体感覚を通しての表現を追求している。
2009年パフォーマンスグループ【KIUNJI】(キウンジ)を立ち上げる。現在は芸術企画【KIUNJI】としている。
また生躰研究家として「身体との付き合い方WS」も定期的に開催している。

このサイトでは、金野泰史、【KIUNJI】企画の公演情報や自身のステイトメント、また生躰研究家としての身体観や考え方をブログ形式でお知らせします。


公式サイトはこちら



金野泰史 稽古会 WorkShop(or lesson )案内はこちら


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