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ニチェヴォ




開高健の「ベトナム戦記」を読んでいたところ、「ニチェヴォ」という言葉が出てきた。


それは私の記憶にある言葉で、なかなか思い出せなく、猫の名前というところまで行き着いたのだが、それが自分の実家で飼っていた猫の名前なのか? はたまた別のインコとかの名前だったのか? 友人宅の猫の名前だったのか思い出せなかった…


調べましたよ、パソコンで、やっちゃいました。 


そしたら、スパッと分かりました。(人のブログにお邪魔して) 


「ニチェヴォ」 


それは、自分が演じたことのあるテネシー・ウィリアムスの一幕劇集、「風変わりなロマンス」の中に出てくる猫の名前だったのです。 


ということで話を戻してベトナム戦記



「チョーヨーイ」 


これはベトナム語で、ロシア語で言うところの「ニチェヴォ」であり中国語の「没法子」(メイファーズ)あるとのこと。

「ニチェヴォ」は「大丈夫だよ、気にしないで、たいしたことない、なんとかなるさ」
「メイファーズ」は「どうしようもない、しかたがない」

ということらしい。 

ニチェヴォはポジティブで、メイファーズはどちらかというとネガティブで諦め感がある。


開高健によると、「チョーヨーイ」は

「腹がたったとき、どうしようもないとき、しくじったとき、こんちきしょうといいたいいとき、ああ、やれやれと嘆息をつきたいときにベトナム人がもらす言葉である。」とのこと。 


そして言い方は、フッと肩で吐息をついて、チョーとのばしヨーイと口のなかでつぶやく。


それから開高は言う

「これくらいいまのベトナム人の気持ちを代表する言葉はない、すべてがこの一語にこもっている」と


「絶望、憎悪、舌打ち、呪い、悲痛、すべて言葉になろうとしてなりきれぬまま口のなかにおしもどされる言葉が、この吐息まじりの一語にこもっているのである。」 


冒頭の方でこの言葉は紹介されているのだが、その後も度々「チョーヨーイ」は出てくる。 


私の想像を遥かに超えるベトナム戦争だが、この「チョーヨーイ」と現地で嗅いだベトナムの街の臭いニョク・マム(ベトナムの調味料)の臭いが、ベトナム戦争を喚起する私のキーと今はなっている。 


現地の方に、実際に「チョーヨーイ」を発音してもらう機会を逃したことが残念だ。 




 









ベトナム戦記を読み終えて、何か感想でも綴ろうかと思ったが、私の稚拙な文章力では表現しきれないし、まだ私の中で、悶々としており、言葉に表現しきれない。

まさに「チョーヨーイ」だ。 


ということで、この戦記の後にかかれた小説「輝ける闇」に突入したいと思う。







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プロフィール

Yasuchika

Author:Yasuchika
YASUCHIKA
舞踊家・俳優(+生躰研究家)


1999年より俳優を始め、2003年より踊り始め、2004年より、死んだら消える文化的かつ野性の身体観、生命観を学び始め、そのチカラを基とし、また蘇生させることを伴いつつ芸術表現へと転化させている。
また2013 年より生躰研究家、金野泰史として「生きてるってどういうこと?」(=生因)や響命する身体を軸とし、身体の持つ自然のチカラを活性させるワークショップや稽古会も行っている。
2016年より韓氏意拳や武術を始め、他ジャンルの身体、古の身体を通して躰を練っている。
2017年9月舞踊家としての生前葬を行い、舞踊家・俳優YASUCHIKAと改名し新たなスタートを切る。


このサイトでは、舞踊家・俳優 YASUCHIKA、【KIUNJI】企画の公演情報や自身のステイトメント、また生躰研究家としての身体観や考え方をブログ形式でお知らせします。


生躰研究家 金野泰史 稽古会 WorkShop(or lesson )案内はこちら


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