言葉の出会い



最近この言葉に出会いました。




「 私が私を捨てれば、そこにあなたがいる。

あなたがあなたを捨てれば、そこに私がいる。 」




でっかくしてみました(笑)
(山本紹之介さんという方の言葉だそうです。勉強不足で恐縮ですが、詳しく山本さんのことをしらないのですが、どうやら教育者であり、哲学、宗教というジャンルの方かと思われます。いくつか本は出されているようです)




これは全く芝居や踊りの世界に当て嵌まる言葉です。

むしろ芸事の世界から発信された言葉であって欲しいと思うような言葉であります。

前半部は特に、私が表現する上で、大切にしていることの一つなのです。

後半分は希望であり、叶えたい、具現化したい状況ではありますが、かなり難しいと感じています。
(前半部が成し遂げられれば、後半部は自ずとついて来るとは思うのですが…)



表現というと、通常は「私」を目一杯表現することと思われます。
それはそれで、素晴らしいことであり、また感動するものです。 特に子供たちのそういう姿をみるともってかれてしまいます(笑)


それとはまた違った世界で、この紹介している言葉での表現追及の仕方もあります。


例えば、私の俳優としての好きな方法論としては、「役作りとは、自分に足していくのではなくて、引いていく」とか。

踊りで言えば「動くではなく、動かされる」とかいったことに通じる言葉です。 


そして私の目標とする舞台でのお客さんとの関係は、この言葉であります。 


私なりに言い換えると


「私が私を捨てれば捨てるほど、あなたは新たなあなたと出会っていく」


もしかしたら、山本さんの趣旨とは異なってくるかもしれませんが、私はそのような解釈でこの言葉を受け止めました。 


そして、私の「感動」の定義としてあるのが、人が感動する時というのは「新たな自分に出会った時」だと思っています。


「新たな」というのはまだその人が気づいていない「自分」ということで、足し算のように感じるが、実は引き算されて露になったもの。 

そんな風に捉えています。 


まだまだこれは答えではなく、過程の仮定の話で、新たな問いを再度見つけるまでのものですが、こういう言葉と出会うと、自分の方向性がめちゃくちゃな方へ向かっているわけではないと、思えるのでした。 



そしてまずやらなくてはいけないことは、「私が私を捨てること」と言う事です。 


端的にいったら、「我」を捨てるってことでいいと思います。 


そうしていくと「謙虚」にもつながっていくはずです。 










しかし真理とは、相対的なようにみえて、そうでない。 表裏一体のもの。 


矛盾しているようで、矛盾してなく、矛盾してる(笑) 


「矛盾を矛盾として矛盾なく取り扱う」 甲野善紀さんの言葉です。 凄い! 



合理主義的観念が横行する社会の中で、こういう考え方、感受性を貫いていくのは、なかなか骨が折れるものです。 


論理的解説が出来かねる繊細な感覚世界での経験になってくるのですが、こういう感覚世界が支流になってくる時代は来るのか?来ないのか? 



そんなこと考える前に、
とにかく私は「まず 動く」これですね~。  









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No title

>「私が私を捨てれば捨てるほど、あなたは新たなあなたと出会っていく」
>引き算されて露になる。

全く同感でございます、、、。五重の搭の心柱のように、揺れで揺れを抑えて耐震すると言った具合に、物事を多角的に捉えていくと、引き算が出来るようになって行くのだろうと思います。

恥ずかしながら、昔、「秩序」って言葉・感覚がどうも好きになれない時期がありましたが、その当時は一義的にしか捉えられなかった、ということだけだったのだな、、と改めて反省。


先日電車の中で、“吹き掃除のようにできる掃除機”という、残念な広告を発見して笑止してしまいました。合理的どころか、もはやトンチンカンです。


>「矛盾を矛盾として矛盾なく取り扱う」 これもまた、凄い言葉ですね。

なんだか、やる気が出てきました。

コメント有難うございます。 恒星

>五重の搭の心柱のように、揺れで揺れを抑えて耐震する。

かつての日本建築は本当に凄い! なんという柔軟性なんだろうか。 

「柔は剛を制す」とはよく言ったものの、リアルにその教えを目の当たりに見せてくれる。


> 恥ずかしながら、昔、「秩序」って言葉・感覚がどうも好きになれない。

私は今でも世間で言う「秩序」は好きではないよ。(笑)


> 先日電車の中で、“吹き掃除のようにできる掃除機”という、残念な広告を発見して笑止してしまいました。合理的どころか、もはやトンチンカンです。


そんなトンチンカンが重宝される時代だね。 どんだけ楽したいんじゃお前らって感じ。


> なんだか、やる気が出てきました。

そういってもらえると、ブログ書いてるかいがあります。 有り難い限り。 (下手なことかけんな~ってプレッシャーとともに) 




プロフィール

Yasuchika Konno

Author:Yasuchika Konno
金野泰史
舞踊家/俳優/生躰研究家


1999年俳優を始め、2003年から舞踊(舞踏)・俳優・パフォーマンスアーティストとして活動を開始。音楽家、美術家、写真家など他ジャンルのアーティストとのコレボレーションも多々行う。
底辺から頂点に自身が日々稽古して探求する中で捉えた身体観、身体感覚を通しての表現を追求している。
2009年パフォーマンスグループ【KIUNJI】(キウンジ)を立ち上げる。現在は芸術企画【KIUNJI】としている。
また生躰研究家として「身体との付き合い方WS」も定期的に開催している。

このサイトでは、金野泰史、【KIUNJI】企画の公演情報や自身のステイトメント、また生躰研究家としての身体観や考え方をブログ形式でお知らせします。


公式サイトはこちら



金野泰史 稽古会 WorkShop(or lesson )案内はこちら


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