Art Event『5years』へ向けて、ひとりの芸術家としての態度、姿勢、思考、志向など



「311」、「3・11」、「2011/03/11」、「2011年3月11日」「二〇一一年三月一一日」、「二千十一年三月十一日」・・・

東日本大震災、5年前の大震災、5年前のあの日、あの日から5年、あれから5年、五年・・・



五年前のあの日から
私がおいてきた3・11と向き合う作業・・・

辺見庸氏の「瓦礫の中から言葉を」を手がかりとして
今日まで進めてきた。 つぶやいてきた。

(その作業の痕跡はこのTwitterアカウント
https://twitter.com/5years_kで見ることができます。)


もう、言い残すことは今の所ない。 そう今の所・・・

しかし、「今の所」での話だ。
この作業は、これからも私の一部として常にあるだろう・・・




Twitterには書いていないことが、今思いつく限り一つある。

それは、今回の舞台への挑み方。

私の舞台へのアプローチは、いつもの私の表現を使うなら「自分をどれだけ手放せるか」ということだ。
私の師匠の言葉で、(これはこのブログにも以前書いたと思うが)
「たかだか、まだ何十年しか付き合ってきてない自分(私)というものを表現されても面白くないわ」っていうニュアンスのことをいっていた。
私はそのニュアンスに凄く共感したし、今でもその考え方からの舞台の立ち方、組み立て方、挑み方をしている。

そう、たかだか何十年 (私は40がそこまでせまってきている), 何十年の人生・・・
それに比べたら、身体は人類の始原より、(いや身体を生とするなら、地球上の生命の期限より)身体を人間をやって、生きてきている。
その何百万年(諸説あって、間をとって500万年前)の歴史の集約としての「今」にある生きた身体を取り扱うために、「自分を手放す」ということをしているのだが、(この説明をしていると長くなるので省く)今回は今まで手放してきた「自分」にどれだけ深く潜るか、という作業となった。
この違いはとても大きいし、その作業の中で、一つ気付いたのは、「自分」というたかだか何十年を、潜ることによってのみ、「解消」できるということ。 いや、潜ることによってのみ「解消」していけるのではないかと感じている。


そう、「解消」なのだ。 ひとつひとつ「解消」していく。 そうしてやっと、そこに立ち現れるもの、立ち上るものがある。


私の左斜めの先に、辺見庸著「いまここに在ることの恥」という本がある。

私は今回の舞台に立つことが、未だに怖い。
その原因の一つは、いや、この言葉でひとつにまとめていいのかもしれない。

「恥」だ。

311と向き合い、それを表現するということは、この恥を解消できるか否かではないかと思っていたりする。

今日は311に対するひとりひとりの様々な思いを垣間見せてもらった。
その中で私が感じていたのは、ある種の「恥」だ。
私が金野泰史に感じる「恥」
金野泰史が私に感じる「恥」
私という人間に対しての「恥」
私という命に対しての「恥」
私という生に対しての「恥」
私の中の死に対しての「恥」

それらの「恥」から目を背けることなく、向かい入れていく行為。
そして「解消」していくこと。
その内省、内観の先に(内と外を分けるならば)、やっと外が見えるようになるのではないだろうか?
そう強く感じている。

深く潜れ! 己の中に! 
そこからしか、始められないのだから


そう、自分に再度強く認識させ、肚へ落とせ。






定方まこと×金野泰史の舞台で、辺見庸 詩集「眼の海」から、二編の詩を使わせていただく。

「死者にことばをあてがえ」 そして 「わたしはあなたの左の小指をさがしている」




この場を借りて、多くの生々しい言葉達を記して下さった辺見氏に深い感謝と尊敬を申し上げておきます。

感謝 舞踊家・俳優 金野泰史




プロフィール

Yasuchika

Author:Yasuchika
YASUCHIKA
舞踊家・俳優(+生躰研究家)


1999年より俳優を始め、2003年より踊り始め、2004年より、死んだら消える文化的かつ野性の身体観、生命観を学び始め、そのチカラを基とし、また蘇生させることを伴いつつ芸術表現へと転化させている。
2009年パフォーマンスグループKIUNJI(キウンジ)を立ち上げる。(2014 年より芸術企画として活動)
また2013 年より生躰研究家として「生きてるってどういうこと?」(=生因)や響命する身体を軸とし、身の持つ自然のチカラを活性させるワークショップや稽古会を行っている。
2017年9月舞踊家としての生前葬をソロ公演で行い、YASUCHIKAと改名し新たなスタートを切る。
また生躰研究家 金野泰史として「身体との付き合い方WS」も定期的に開催している。

このサイトでは、舞踊家・俳優 YASUCHIKA、【KIUNJI】企画の公演情報や自身のステイトメント、また生躰研究家としての身体観や考え方をブログ形式でお知らせします。


生躰研究家 金野泰史 稽古会 WorkShop(or lesson )案内はこちら


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